御池岳
鈴鹿山系
2006年10月29日(晴れ時々曇り)
御池岳は何度も行きそこねている山であった。鞍掛峠が通行止めだったことが二度。天候の急変で諦めたこともある。今年も3度目の計画でようやく登ることができた。自宅を出たのが9時半を回っていたので、今回も予定変更を頭に入れての出発だった。昼の短い季節でもあり下山時の時間を計算してのことだった。名神高速をいつもより速度を上げて突っ走り、彦根から鞍掛峠へ。コグルミ谷出合下の駐車スペースに着いたのが11時15分。これなら登って下りてこられる。腹ごしらえと準備し出発が11時30分。通常登山では考えられない時間からの出発である。しかし私たちの登山の平均的な時間でもある。サワグルミの美しい鈴鹿特有の森の中の急坂を快適に登る。カタクリ峠からの道では冬眠に向けて必死で腹ごしらえをするリスに遭遇。警戒心強いリスではあるが食事に忙しいらしく私たちには気がついていない様子。ここまで上がると紅葉は終わりを迎えている。丸山に直接登らず、まずは展望で有名なボタンブチへ。ここまで1時間35分で登ってきた。さすがに展望の名所だけあって、西から南にかけては何も遮ることのない眺望。足下はゴロ谷まで一気に切れ落ちているためまさに絶景。こういう景色を見ると涙が出る。これを感動と言わずして何を感動と言うのか。ここにテントを張って数日間住みつきたい。家内はじっとしているとフリースを着ても寒いというが、わたしは登山による体の火照りと感動とで薄い長袖一枚でちょうど心地が良い。にぎり飯をほお張りしばらくパノラマを楽しんだのち丸山へ。ここは景色もなく鈴鹿で一番の高所という以外は平凡なところである。鈴北岳へ向かう山上の道の周辺はこれまた夢のようなところ。穏やかな起伏のカルスト台地で、カレンフェルトやドリーネが点在する爽やかな草原。この一帯は1996年の火災で背丈の高いササが焼失し、いまは苔と背の低い草が一面を覆っているのみ。軽い登りかえしでの鈴北岳山頂からは今度は北から東の大展望が広がる。琵琶湖や伊吹、比良、養老連山がはっきりと望める。遠くまで晴れ渡り空気が澄んでいると御岳や白山までも見えるだろう。その景色を常に前に見ながら鞍掛峠へ下る。振り返れば鈴北岳中腹のまばらな紅葉がかわいい。ようやく念願かなって行くことのできた御池岳は、それだけに感動も大きくすばらしい山行であった。







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