| 立山は何年ぶりだろうか。前回は友人のY氏と立山と剱岳に登ろうと黒部ダムから一の越を越え、雷鳥平でテントを張っているところへ台風が襲来。小さな台風なので大丈夫だろうと甘い考えをもって夜を迎えたのだが、テントは倒されポールが折れてしまった。深夜荷物をまとめて風にのって飛んでくる小枝や小石を避け這い蹲って室堂のホテルに潜り込んだ。剱岳は断念し、翌朝まだ暴風が吹く中、立山に登ってそのまま帰った。今回はまず称名の滝を見たいということもあって、滝から大日岳に登るコースを選んだ。称名の滝は落差350mの日本一であるが、今までそんなに大きな滝を見たことが無かったのでどうもその規模が想像できなかった。それはもうこんなに大きなスケールの滝が日本にあっていいのかと思うくらいの、圧倒的な存在だった。滝を後に大日への登りをゆく。大日平付近から小雨が降ってきた。この辺りで写真を撮っているとフィルムを巻く音がおかしいのに気が付いた。どうもフィルムが巻けていないようだ。巻き戻すにも動かず仕方なく今はいっているフィルムを諦める。せっかく称名の滝をいっぱい撮ったのに。悔しいが仕方なく先を進む。大日の小屋に着くころには雨は本降りとなっていた。翌朝はきれいに晴れ渡り、剱から昇る御来光が望めた。振り返ると富山平野に大日の影ができ、それが徐々に短くなってくるのがよくわかる。剱立山を正面に奥大日から立山別山へと縦走する。谷越しの室堂弥陀ケ原そこに走るバスがミニチュアのようだ。立山からは後立山から槍穂まだ一望に見渡せ、もちろん剱もどっかり居座っている。下山途中からはにわかに雲が沸き立ちあっというまに雲海ができて高い山の頂だけが雲海から離れ小島のようにポッカリ浮かぶ風景にも出会えた。室堂は雲の切れ間に箱庭のようにみえる。室堂に降り立ちここからはバストケーブルを利用して下山。もう一度称名の滝を見に行くも霧で滝壷付近が少し見えるだけだった。 |